久間章生前防衛相の「しょうがない」発言に関して、ネットニュースで鉤括弧つきの本人の発言としてわかるものだけを集めてみた。
6/30 問題とされた発言「(原爆で)本当に無数の人が悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今しょうがないなと思っている」 「(米国は)日本が負けると分かっているのに、あえて原子爆弾を広島と長崎に落とした。そこまでやったら日本も降参し、ソ連の参戦を止めることができるということだった」
7/1 撤回後の発言「米国は米国としてそういう選択(原爆投下)を、戦争を終わらせるためにしたんだなという感じで言った。その言葉が非常に誤解を生んでいる。ああいう言葉を使うこと自体がいけなかった」 「一貫して核兵器は使ってはならないという姿勢は微動だにしていない。決して米国の原爆(投下)を是認したわけではない」 「米国を恨んでいるかといえば、恨んでいない。ああいうことを2度と起こさないでもらいたい。日本も先頭に立って世界の核兵器廃絶に向けて努力したい」
7/2 総理に陳謝後の発言「広島、長崎に落とした核爆弾を是認したわけではない。許せないという気持ちは持っている」 「日本が相手国の意図を見抜けないと取り返しのつかないことになる例えだったが、原爆の話までしなくてもよかった。私の説明がまずかった」
7/3 辞任後の発言「長崎市民の理解も得られていない。一つのけじめとして辞任する」 「(辞任は)きょうの昼、一人で決めた。参院選への影響を考えた」
当初、発言をチラッと耳にした時には「バカな発言をするものだなあ」と思ったが後にネットニュースで6/30発言を改めて読んだ時に違う思いが湧いてきた。 今思えば人は意表を突かれた時に裏を探ってしまう、という心理的動機に過ぎないのだが、「発言の最大の衝撃は、核兵器使用の是非や事実認識の不備など論点やツッコミどころの裏に隠れて、現役防衛相が「核兵器の有用性」に言及したという一点に尽きる!」と勝手に思った。 さらに「「核兵器の有用性」に触れた以上、(国民や国際社会への説得とその際の言葉の紡ぎ方が問われるが)日本の核保有の是非に話が及ぶのが自然な議論の流れだ!」と思いは膨らんだ、これまた勝手に。
今は、自分の中だけで膨らんだ妄想が「裏切られた!」とさらに勝手なことを思っているに過ぎないのだが、腰砕けで撤回→陳謝に至る流れは「産む機械」発言にまつわる騒動が思い起こされて、今回もただの失言に終わり問題提起にはならなかった……という諦観に似た思いに包まれる。
「各国の諜報網は発言の真意の確認に忙しかっただろうな」と佐藤優氏の著作の影響で想像してみたりして、膨らんでしまった妄想を慰めるほかない。
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