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 読書ノートより-木村敏著『異常の構造』

精神科医の著者が「異常」の分析を通じて、「正常」という「合理」の危うさに疑問を投げかける名著。

ところどころ引用

現代の私たちの社会が「異常」なものごとに対して向けている関心の強さは、それ自体すでに十分、異常な現象というにあたいする。


私たちの実生活には直接なんのかかわりもない「異常」のかずかずが、私たちにとってたいへんに大きな好奇心のまととなっている。


もちろん、このような現象の裏には、いわゆる「情報過剰」というこれまたすぐれて現代的な徴候が、その原因の一つとして作用しているだろう。しかし、情報を求める要求の存在しないところでは、情報はなんの価値をも持ちえない。この「情報過剰」という現象それ自体が、考え方によっては、異常なもの、例外的なもの、珍奇なものに対する現代社会の過大な好奇心の産物とみなしうるかもしれないのである。


しかし、異常な事態に対して私たちが示す大きな関心は、単にこのような異常への欲求だけから説明しつくされるものではないだろう。単なる欲求・・・・・から生じるものは直接的な行動・・であって、多少なりとも意識化された関心・・ではない。意識化された関心が成立しうるための条件は、欲求がみずからと反対の方向性を持つ一つの傾向とぶつかって、そのために行動が抑止されるということである。しかもこの傾向というのは、単純に行動を阻止する反対力や、行動を増強することによって突破できるような外的な抵抗のようなものであってはならない。欲求と出遭うことによってそこに意識化された関心を生み出しうるような反対傾向とは、あくまでこの欲求自身と同一レベルにあって、欲求の一こま一こまにおいてこれと拮抗しうるような内的な抵抗でなくてはならない。つまりそれは、欲求が行動に移されてはじめてそこで遭遇する障碍物しょうがいぶつではなくて、欲求が欲求として働きつつあるそのあらゆる瞬間に―換言すれば欲求が欲求として働くというまさにその働き自体において―欲求にさからうものでなくてはならないのである。
私たちの社会が異常な事態に対して示す大きな欲求に、内的に拮抗している反対力とは、要するに異常に対する不安・・・・・・・・である。異常への欲求は、それが欲求として発生するその最初の瞬間に、すでにそれ自身の内部において・・・・・・・・・・・異常への不安という逆の力に出会うことになる。その結果、この異常への欲求は「怖いもの見たさ」という屈折した性質を帯びてくる。私たちの心の中にある異常への関心は、例外なくこの「怖いもの見たさ」という性格を有しているといえそうである。



酒鬼薔薇の『絶歌』出版を巡る騒動を見て思い出した、またああいった類の騒動を目にするたび思い出す本です。
出版が1973年というところに、著者の驚異の先取性と現代という時代の抱える問題の根深さを感じます。
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(2015/06/26(金) 06:52)

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